2013年1月28日月曜日

乳がんに高い効果の新がん治療法

乳がん胃がん膵臓がん前立腺がん、骨髄腫に効果的な新治療法が注目されている。

緑茶に含まれるカテキンの一種と男性機能不全治療薬(ED治療薬)を併用投与することで、正常細胞を損傷せずにがん細胞だけを殺す新治療法だ。

従来の抗がん剤では効果の無い場合でも、このがん新治療法ならば高い抗がん効果が発揮されるという。

既に2004年には、緑茶カテキンの一種である「エピガロカテキンガレート(EGCG)」が、 がん細胞の細胞膜表面にあるたんぱく質と結合することによって、 がん細胞を特定して殺す仕組みを解明していた。

その後の研究で、緑茶カテキン(EGCG)の抗がん作用を阻害する酵素に着目し、この阻害酵素の働きを抑える化合物を含むED治療薬を併用投与することで、 抗がん作用を飛躍的に高めることが発見されたのだ。

人間の乳がん細胞を移植したマウス実験では、 2日に1回、緑茶カテキン(EGCG)とED治療薬を投与すると、 16日間でがん細胞を死滅することができた。このがん新治療法は、高い抗がん効果を発揮することが実証されたわけだ。

新がん治療法は、九州大の研究チームが突き止め、 2013年内の臨床実験の開始を計画している。

研究成果は米医学誌ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーションに掲載された。