2013年5月21日火曜日

ホルモン療法後の前立腺がんの新治療法

がん細胞の中でのみ増殖するウイルスでがんを治療する新治療法の臨床試験が開始される。

人間の細胞に感染するヘルペスウイルスを遺伝子操作することで、がん細胞の中だけで増殖する治療用の「がんウイルス」が開発され、このがんウイルスでがん細胞を駆除する新しいがん治療法だ。

今月5月末から、がんウィルスが開発された東京大学附属病院で、前立腺がん治療に対するがんウイルスを使った臨床試験が開始される。ホルモン療法が効かなくなった前立腺がんのがん患者に対して、がんウイルスを前立腺に注射する。

新治療法では、2~4回の注射が計画されており、その後の6か月間にがんの縮小と副作用を検証し、がんウイルス治療の治療効果と安全性を評価する。

がんウィルスを用いた新治療は、4年前から悪性脳腫瘍のがん患者に実施されており、大きな副作用も発生せず、成果が上がっているという。

がんウイルス治療は、今後 さらに多くのがん治療に応用され、がんを根治する新治療法として確立されることが期待されている。