2013年8月6日火曜日

陽子線治療の副作用防止法

副作用が無く効果が高いと注目の最新がん治療法である陽子線治療法は、旧来のエックス線による放射線治療とは違い、 体を突き抜けず がん患部に集中するため効果が高く、正常細胞を傷つけ無いのが特徴とされる。

しかし、口腔がんへの治療では、 陽子線が空気中では止められないために、口の中の空洞部を通って舌に口内炎などの副作用が発生することが課題だった。

新しい陽子線照射法では、口腔がん細胞へ陽子線を照射する際に、歯型取りに使用されるビニールシリコン製緩衝材を遮蔽材として利用したのだ。

ビニールシリコンが陽子線を遮蔽することで正常細胞が防護でき、副作用無しに口腔がんを治療することが可能になった。

新しい陽子線照射法の口腔がんへの有効性は、福井県立病院陽子線がん治療センターが開発し、米国医学物理学の専門誌「メディカルフィジックス」に論文が発表された。