コーヒーはがんの予防に効果がある。
特に肝臓がんと子宮体がんの予防に対して、コーヒーに明確な効果があることを国立がん研究センターによる調査・研究が立証した。コーヒーを日々飲むだけで特定のがんの発生リスクが抑えられるのは朗報だ。
コーヒーは沢山飲むほどにがんリスクが低下することも解っている。コーヒーを殆ど飲まない人と比較してみると、ほぼ毎日コーヒーを飲む人の肝臓がんの発生リスクは約半分に減少し、さらに1日5杯以上もコーヒーを飲む人なら肝臓がんリスクはさらに4分の1にまで低下するのだ。
コーヒーの抗がん効果の原因成分はポリフェノールの一種である抗酸化物質のクロロゲン酸だ。コーヒーに豊富に含まれているクロロゲン酸には、血糖値を改善するほか、体内の炎症を抑える作用つまり抗酸化作用があるのだ。このクロロゲン酸を継続摂取することが がんの予防に効果的になっていると推察されている。
大腸がんに対するコーヒーの抗がん効果はまだ「データ不十分」ながら、がん予防に効果的な所見も示されているため、コーヒーを適度に飲むことは大腸がんの予防的な手段の一つとも言えるだろう。
一方、コーヒーはがんだけでなく糖尿病の予防にも効果あることも既に多数報告されている。つまり、コーヒーを飲むことでがんリスクに加え糖尿病リスクも下げられる相乗効果が望めるのだ。
コーヒーは「糖尿病予防」効果と「抗酸化作用」の両面からがんを抑制する有用な飲み物なのだ。