2012年5月9日水曜日

がん余命を延ばす効果の香辛料とは?

大腸がん治療には、ウコン(香辛料ターメリック)が効果的である。

カレーなどの料理に色や香り付けに使われる鮮やかな黄色の香辛料、ターメリック=「ウコン」。インド料理やタイ料理で頻繁に使用される香辛料として有名だ。

このターメリック(うこん)に含まれる代表的な成分が「クルクミン」。このクルクミンという成分は、大腸がん治療時に抗がん剤のがん細胞殺傷力を高める効果があるのだ。この効果は、既に動物実験では実証されている。

そして、ついにクルクミンの抗がん治療への有効性が臨床試験されることになった。大腸がん治療へのスパイス成分クルクミンの効果を検証試験するのは、イギリスのレスター大学(University of Leicester) のがん医療研究センターECMC(Experimental Cancer Medicine Center)の研究チーム。

従来の大腸がん治療の問題点として、抗がん剤治療の際の副作用の負担が大き過ぎることで、多くのがん患者が抗がん治療を長期間継続できなかった。しかし、クルクミンの抗がん剤助長効果が有効ならば、投与する抗がん剤の量を減らすことができ、がん患者への副作用も減少されて、治療をより長く=余命を延長できることになる。

大腸がん患者は、ウコン(ターメリック)を使用した料理を食べることが抗がん剤治療を効果的にできそうだ。