2012年8月2日木曜日

膵臓がんだけに抗がん剤を吸収させる新治療法

膵臓がんの新しい治療法が開発された。

膵臓がんの細胞がフコースを活発に取り込む性質であることを利用し、すい臓がんだけに抗がん剤を届ける新投薬法だ。フコース(糖)を利用することで、抗がん剤を健康な細胞ではなく、膵臓がんだけに吸収させるのだ。抗がん剤を包むリポソームという脂質膜にフコースを結合させて抗がん剤を投与することで、がん細胞へ効果的に薬を運ぶことが確認できた。既に、マウスを使った実験で効果を確かめられている。

この新投薬法によって、抗がん剤の副作用を低減し、さらに抗がん効果を最大化できる。

膵臓がんへの抗がん剤の新投薬法は札幌医科大の研究グループが開発。米オンライン科学誌プロスワンに発表された。