転移性胃がんの抗がん剤新薬が治験で良好な結果を収めた。
米製薬大手のイーライリリーが開発中の抗がん剤ラムシルマブが、転移性胃がんの第3相臨床試験で良好な結果を示したのだ。
この抗癌剤新薬の治験では胃がん・胃食道接合部がん患者を対象として、第2選択薬として新薬ラムシルマブと最善の支持療法(BSC)を行った患者群をプラセボ(偽薬)とBSCの患者群と比較した。
その結果、新薬ラムシルマブは全生存期間(OS)の改善という主要評価項目を達成し、無増悪生存期間(PFS)を延長する良好な結果を得た。これは新薬ラムシルマブの第3相試験としては、初めてのデータだった。
世界保健機関WHOによると、 胃がんは世界で4位のがんで、新規に胃がんと診断される患者数は年間98万960人。そのうち、73万8000人が胃がんで死亡する。