皮膚がんの予防にカフェインが効果的であるとの研究報告が発表された。コーヒー、紅茶、チョコレートに含まれるカフェインは同様のがん予防効果があるのだそうだ。
研究では、20 年間以上に渡る男女 112,897 人を対象とした経過観察を分析した。すると、一日に 2 杯以上のコーヒーを飲む人は飲まない人と比較して、基底細胞がんの発症確率が 20 %も低いことが判明したのだ。カフェインが含まれれば同様のがん予防効果が期待できるため、コーヒーだけでなく紅茶やコーラ、チョコレートなどの食品でも予防策としては有効だ。ただし、カフェイン成分を含まないカフェインレスコーヒー(デカフェコーヒー)には がん予防の効果は期待できない。
皮膚細胞のDNAが紫外線が原因で損傷を受けると皮膚がんを発症しやすくなるのだが、カフェインを食すると損傷を受けがん化してしまった皮膚細胞を殺す作用効果があると推論されている。
研究成果は、ハーバード大Jiali Han 准教授らが発表した。