血液のがんである悪性リンパ腫。
その中のNK細胞リンパ腫に対しては、通常の抗がん剤がほとんど効かないことが問題だった。しかし、5種類の抗がん剤を投与する「SMILE療法」が、NK細胞リンパ腫に対して治療効果が高いことが判明。さらにその治療効果の大小を事前予測する手法が解明された。白血球の減少や肺障害などの副作用が出ることがあるが、頻度が少ないことが特徴だ。
リンパ腫の腫瘍(がん細胞)に含まれるウイルスが血液中に出した遺伝子の量が少ないほど「SMILE療法」のNK細胞リンパ腫に対する治療効果が高いことが判ったのだ。しかも、その適正が合致すると副作用も少ないことも確認された。
名古屋大医学部の研究チームが解明し、米専門誌に発表した。